弊社(OPTICS)は、個人事業主ではありますが依頼者として契約しているデザイナーさんがおり、今回のコロナウイルスの感染拡大防止のためリモート作業を推奨しています。といってもも元々、全員個人事業主または副業で行っているオペレーターばかりなのでリモート作業導入に抵抗感や違和感は発生しませんでした。

ただ、他のコンサルティング先の企業様でのリモートワークは課題が発生しました。少しだけ以下の課題と解決を紹介。


課題1:管理者による部下の管理

今まで、現場にいたからこそ管理ができていた管理者にとっては、リモート管理なんて初めてのことでした。現場にいるときは「対面」であるがゆえに相手の顔を伺ったり状況などを総合的に判断することができましたが、リモートになると難しいことが発覚。

毎日「どのように管理したらよいのか」という相談が社長へ対してくるようになりました。リモートワークなんてしたことない社長も困惑。弊社へ相談が来たということです。

解決1:とにかく今回は日々の業務だけを遂行させる

日々の業務と+αがあると思いますが、それをマネジメントされる側はこなしていくことを優先にさせる。リモートワークは非常に誘惑の多い仕事環境です。ベッド・テレビなど…通常職場に無いものが複数存在する&余暇を楽しむものも多いため業務が怠る場合があります。それを阻止するためにいつものように家だろうが職場だろうが業務を遂行させることを優先してみました。

そうすることで、面白いデータが上がってきました。それは後ほど紹介します。


課題2:できる仕事とできない仕事

弊社もですが「秘密保持」にかかわる契約の仕事、または契約関係の本社でなければない仕事に関しては、リモートワークは漏洩防止の観点から不可にしました。その場合は会社に出社する必要があります。

また、製造や発送といった現場にいなければできない仕事の場合は、そもそもリモートワークはできません。

解決2:時差出勤をしよう

時差出勤といっても正直なところ効果が見られないと思います。東京都23区内に出勤する場合は電車のキャパシティーというのは変わらないのですよね。どっちみち満員電車になることはしかたないです。そのため行ったことは、契約業務はすべて午後に行う

契約業務を請け負う社員は、午前中にメール等を済ませる

お昼すぎくらいをめどに出社する

所定の業務が終了したら帰宅する。もし他の仕事があるならば自宅または社内で行う

という形にしてみたところ、業務遂行時間が短くなり「もっとスピーディーにできるんじゃないか?」とお客様が気づいてしまいました。


課題3:情報漏洩リスク

どうしても職場でないところで仕事を行うということは、社内の情報が漏洩してしまうリスクが発生します。ノートPCを自宅ネットワークにつなげるのでしかたないですね。

解決3:教育・プロテクト

こればかりは今までの教育と、リモートワークになることで口うるさく言うしかありません。特に注意力散漫な社員に関しては、特に口うるさく管理者が言う必要があります。

ノートPCに関しては基本的にはデータを抽出できないアカウントにする必要があります。この手はインフラエンジニアの仕事になってしまいます。


コロナウイルスによるリモートワークデータは今後の業務に活かせる

リモートワークによるデータを一部紹介

社員個々の特性を理解できるデータ。

1日目2日目3日目4日目5日目
A:社内7101288
A:在宅588149
B:社内81010614
B:在宅10101078
業務遂行パフォーマンスを10としたうえでAとBという社員を社内と在宅で比較。10以上の数値は労働基準直に上の業務活動とする

Aさんは、社内で誰かと業務している方が効率が良くよく働ける一方、在宅で一人になってしまうと中々業務効率が上がらずに、苦戦。本人もなかなか在宅だと寂しくて業務が進まないという反省点が上がっています。

Bさんは、もともと業務完了のパフォーマンスは高めですが、残業が多い人。ただ在宅にしたとたん残業(18時以降の作業)が減り、時間内に完了するようになりました。Bさんは「誰も話けてくる人もいないし集中できたので自分の業務に集中できた」とコメントがありました。

リモートワークになると、個々の仕事の遂行率というのが数値として見やすくなってきます。ただ仕事をこなすだけではないのが職場ではありますが、1個の評価基準としても良いのではないでしょうか。

コロナウイルス蔓延阻止のために、動きづらくなっているが仕事に関して新しく考え直す機会になっています。またこのリモートワークで取得できたデータは、今後オリンピックによるリモートワーク推奨や「働き方改革」による多様な働き方推奨といった新しい働き方に関して大きな一歩といえます。

このデータを活用してまた三か月先や新しい働き方として考えるいい機会ですね、もちろん業績は少し下がってしまうかもしれませんが、そればかりを気にせず今後、より稼ぐためにリモートワークのデータを大事に取って、活用していきましょう。