普段の作業では基本はWindows、サブでMac miniを使用しています。現状不満もなくストレスもなく作業できているのが現状です。WindowsPCではAMDとIntel両方用意していますが、第2回で書きました通り、「AMD Zen2 CPUは若干のもたつきを感じる」という点。Zen3になってからどう変わったか、2020年11月販売時に購入し3ヶ月間使用したAMD Zen3について書いていければと思います。

AMD Zen3 Rynze 9 5950X

たまたま『Ryzen 9 5950X』販売日に手に入りました。仕事用と使用し始めて早数ヶ月が経過しました。いまだに手に入りにくい状況は続いていますね(特に5900X)

今回の構成

マザーボードASRock X570 Creator
CPUAMD Ryzen 9 5950X
メモリセンチュリーマイクロ 32GB x2
SSDCFD PG4V 1TB x2

どちらかというと仕事向けPCの構成になっています。特にクリエイターだからCreator向けのマザーボードを使う必要はなく、X570であればASRock X570 TaichiだったりVelotica、ASUS ROG Dark Heroだったり、好みに合わせて購入するのがいいと思います。私は必要な機能が揃っているマザーボードを選ぶようにしています。

今回必要だったのが

  • PCIe 4.0 対応レーン
  • Thunderbolt対応
  • 光らない

の3点。AMDのマザーボードで『Thunderbolt』をネイティブでサポートしているマザーボードメーカーって限りがあるので選定基準とする場合、選択肢が狭くなるのでご注意ください。

Zen2とっZen3の変更点

アーキテクチャのキャッシュ部分が変更になった。Zen2ではCPU Core4つにつき16MB L3キャッシュがあり、CPU CoreがL3キャッシュを跨いで他のコアと連携するときにDDRメモリのスピードを借りていたわけです。Zen3からCPU Core 8つにつき32MB L3キャッシュがあり、8コア16スレッドであるRyzen7 5700Xは高速化が行われました。もちろん16コア32スレッドのRyzen9 5950Xも同様です。ただ16コアもあると、CPU CoreをL3キャッシュを跨いで作業の受け渡しをする可能性があるので、メモリ(MHz)の速度はそこそこ重要となります。

Adobe系ソフトでの評価

どちらかというと、インテル優位なAdobe系ソフトウェアですが、今回選んだメモリが良いのか(センチュリーマイクロ製32GBx2メモリ)安定しました。

Zen2の時は、フォントの呼び出しやPhotoshopの処理などがモッサリしていた感がありましたが、Zen3になってからというもののそこまでない感じに。今回はだいぶインテルに近づいたような気がします。

前はなんだかモタついてたけど、モタつきが少なくなったという印象です。

動画編集系ソフト(DaVinc / Premiere Pro)

書き出しなどに関してはGPU(ビデオカード)に依存することが多いので、操作中のことになりますが、こちらもZen2の時に感じていた操作中のモッサリ感が減りました。

書き出しスピードなどは、GPUの世代も変更したので一概に言えません(RTX3090、Radeon6900XTへ)

Zen2からZen3への買い替えはアリなのか?

あんまり変わらないよね?という意見もあるとは思いますが、正直だいぶ違うなと言う印象です。

  • Zen2の時に感じていた「操作のモタつき」がだいぶ解消されている
  • マルチコアなので起動等は爆速というわけではないですが起動後の処理は早い
  • Adobe系との相性が悪いと言われているのは過去の話
  • インテルのハイエンド(10900K/10700K)と操作性は変わらなくなった
  • インテル比でCPU・マザーボードの価格が高い
  • 急に再起動したりする(個体の問題ではなさそう)
  • 海外のBTO PCからのレビューによると故障率がインテル比、Zen2比でも高い
  • 入手性が現状悪い

ということを除けば、買い替えは全然アリです。買い換えれるチャンスと費用があれば買い替えないと言う選択肢は現状無いと思います。買い換えるべき。

Zen2にあってZen3にないのは価格くらいかと思います。

Photoshop、Illustrator、動画編集系ソフトでは Ryzen5 5600Xでも十分性能を発揮します。